2023
2022
2019
2018
2017
2016
2015
2014
宮城オープンゴルフトーナメント2023 第10回記念大会開催!


アウトコース1番ティーのスタート風景
 東日本大震災で被災した東北のゴルファーを支援 ───────────
 ─────────── プロとアマチュアが集い白熱した3日間が開催!

 『宮城オープンゴルフトーナメント』は、東日本大震災翌年の2012年から開催され(コロナ禍のため2020年、2021年は中止)、第10回記念大会となる今年度は8月8日(火)にプロアマチャリティー大会、9日(水)〜10日(木)にゴルフトーナメントが泉国際ゴルフ倶楽部(6,676Y/PAR72)で行われました。

 快くご支援をいただいた協賛各社はじめ、会場の泉国際ゴルフ倶楽部、大会関係者、競技委員、また、参加された選手の皆様のご協力によって、ことしも素晴らしい有意義な大会となりました。心から感謝申し上げます。


団体優勝の下向プロチーム
【8月8日(火)】プロアマチャリティー大会〈団体戦〉 ───────
 ─────────────── 団体優勝は下向英一プロチームが優勝!

 8日のプロアマ団体では下向英一プロチームが優勝しました。アマチュアの松浦英俊さんは「昨年2位だったので、1位を狙っていました(笑)。初参加で優勝できるとは思いませんでした。大変嬉しいです」と喜んでいました。下向プロは「メンバーに恵まれましたね(笑い)。明日からのトーナメントを頑張ります」と意欲を見せていました。

 個人では9バーディー1ボギーで通算8アンダー・64と好スコアをマークした山田大晟プロが初優勝を飾りました。アマ時代の2014年、利府GCで行われた日本アマ選手権に出場しましたが、泉国際GCでプレーしたのは初めて。


プロの部個人戦優勝の山田大晟プロ
 プロ〈個人戦〉は山田大晟プロ(フリー)が驚愕の8アンダー・64で優勝!

 「ナイスショットとミスショットがしっかり出るコースで、コンディションも素晴らしく、フェアウェイも綺麗でした。雨が降っていたのに、グリーンは気になりませんでした」とコースの良さを評価していました。師匠と仰ぐ宮里優作プロから誘われて今回宮城オープンに初参加。「出て本当に良かったです」と話していました。

 トーナメントの初日は2アンダーの9位タイにつけ、2日目は1アンダー71で回り、通算3アンダーの5位タイと健闘しました。東京都出身、横浜市在住の28歳。横浜旭陵高から専修大学卒業。プロ入り後、2022年の太平洋クラブチャレンジトーナメントで優勝しています。

【8月9日(水)〜10日(木)】 第10回記念大会は関将太プロ(フリー)が通算8アンダー・136で初優勝に輝く!


初日から首位を堅守し初優勝を飾った関プロ

 トーナメントは2日間、36ホールで争われました。初日第1ラウンドにはプロ121人、アマ10人、合計131人が参加。18ホールストロ−クプレーを行いました。終盤、台風6号の影響による突発的な雷雨で中断を余儀なくされましたが15分後に再開となり、午後4時過ぎ参加者全員がホールアウトしました。初日は関将太プロ(LifeDesign株式会社)が5アンダー67をマークして首位に立ち、芹澤慈眼プロ(フリー)、永澤翔プロ(ダイワロイヤルゴルフ)、宮内孝輔プロ(フリー)が4アンダー68で2位に並びました。6オーバーの95位タイまでの105人が予選を通過しました。

 最終日は関将太プロが3アンダー・69とスコアを伸ばし、通算8アンダー・136で初優勝を飾りました。2位には最終日に6アンダー・66のベストスコアをマークし通算5アンダー・139の中嶋旺プロ(フリー)が続き、初日1アンダーの19位タイと出遅れた宮里優作プロ(フリー)は、最終日に3アンダー・69とスコアを伸ばし、通算4アンダー・140の3位タイに入りました。昨年優勝の若有宣彦プロ(フリー)は最終日に68で回り、通算3アンダー・141の5位タイに食い込みました。また、秋田県の田口昇馬選手が通算11オーバー・155でベストアマに輝きました。

 優勝した関将太選手は「プロになって5年目で、嬉しいですね。ミニツアーは何度か優勝したことはあるのですが、こういう2日間で賞金額も高い大会で勝ったことはなかったので嬉しいです」。東北福祉大出身なので「周りも知っている方が多くて、回りやすかったですね」。2日間回ってピンチだったホールは4ホールくらいしかなく「心が乱される場面はなかったですね」。大学時代に部活で回っていたコースなので、「気持ちはすごく楽でした」と地の利がプラスになったようです。

 優勝を確認したのは14番。「フェアウェイバンカーのアゴに入れ、バンカーから50ヤードしか飛ばなくて、残り130ヤードの3打目を左15メートルにつけたのですが、かなり切れるフックラインでした」。それを入れた時に「あ、これは勝てるなと思いました」。今後は2部ツアーの『ダンロップフェニックスチャレンジinふくしま』(8月31〜9月2日)で上位に挑戦し、QTではファイナルに進めるように、来年の出場権が取れるように頑張りたいと抱負を語りました。

 山形市出身の26歳。石川遼の活躍をテレビで見てプロゴルファーに憧れ、小学6年で地元のプロから指導を受けるようになり、中学2年の時に東北ジュニアを皮切りに数々の優勝を飾りました。茨城県の水城高校に進み、全日本パブリックアマ、全国高校選手権などのビッグタイトルを獲得しました。東北福祉大では4年時に主将を務め、2019年の信夫杯争奪日本大学ゴルフ対抗戦では、母校を大学日本一に導きました。同年プロ転向。20年はプロデビュー戦の「日本オープン」21位。21年はAbemaTVツアーの『ディライトワークスチャレンジ』5位。チャレンジの賞金王を目指し、QTでは来年の出場権を狙うそうです。

第2位の中島旺プロ
アウト1番のプレー風景
第3位タイの宮里優作プロ
昨年優勝の若有宣彦プロは5位タイ
インコース10番ティースタートの模様
プロアマ個人優勝の山田大晟プロは5位タイ


ローアマに輝いた田口選手
 田口昇馬選手(男鹿GC)が11オーバーでベストアマに輝く!

 アマチュアはシニア、ジュニアを含め10名が出場し、内3名が決勝ラウンドに出場を果たしました。初日2オーバー・74の47位タイで予選を通過した秋田県出身の田口昇馬選手(男鹿GC)は2日目80とスコアを落としましたが通算11オーバー・155で初のベストアマチュアに輝きました。

 「プロと一緒にラウンドできてコースマネジメント、特にグリーン周りの対応などとても勉強になりました。反省点もありますがベストアマ光栄です」。秋田県山王中、新潟開志国際高卒業後は渡米しアイオワウェスタンコミュニティカレッジへゴルフ留学(現在1年生)。秋田県アマチャンピオンに2度(2021、2023年)輝く。将来有望な選手の一人として期待が高まります。


宮城オープントーナメント菊田会長があいさつ
 菊田会長、東北プロゴルフ会齊藤会長、泉国際GC佐藤支配人があいさつ

 コロナの影響で表彰式を行わない年が続きましたが、今年度は4年振りにパーティー形式の表彰式を開くことができました。菊田浩之大会会長があいさつ。「今回の第10回記念大会に、このように多くの皆さんにご参加いただきまして、無事終了することが出来ました。一昨日のプロアマ戦に始まりまして、昨日・今日の2日間の本戦ということで、昨日は雷による一時中断がありましたが、全員無事にホールアウトでき、今日の決勝では関将太プロが素晴らしい成績で優勝されまして、本当におめでとうございました」と勝者を讃えました。

 そして参加した選手の皆さんに「今日、残念ながら優勝できなかった方は腕を磨いて来年は優勝できるようにしていただければと思います。この大会の元々の始まりは東北6県のジュニア育成、東北のプロゴルファーの皆さんのステップアップの大会です。最近はジュニアの数が減ってきていると聞いておりますが、ぜひ地元のプロゴルファーの皆さんは近くにいる子どもたちに優しく教えて、ゴルフを好きになってもらって、ジュニアゴルファーを増やせるように協力していただきたいとお願い申し上げます」と語りました。

東北プロゴルフ会齊藤会長
渡邉馨競技委員長
泉国際GC佐藤支配人
表彰式で司会進行を務めた武田事務局長
4年ぶりの開催となった表彰式会場の模様
優勝した関プロがあいさつ

 ことし7月にPGA東北プロゴルフ会会長に就任した齊藤和人会長が主催者を代表し「すばらしいコースと難しいピンポジションでの経験は参加した選手の皆さんの糧になると思います。我々プロゴルファーはアマチュアの皆さんのおかげで成り立っていることに感謝し、毎日、頑張っていければと思います」と語りました。その後、渡邉馨競技委員長が成績発表し優勝者及びベストアマチュアの表彰が行われました。


左から佐藤支配人、

 会場をご提供いただきました泉国際GC佐藤支配人は「当コースは距離的には少し短いので、物足りないかなと思いますが、記憶に残るコースになっていただけましたら嬉しく思います。開催にあたり菊田大会会長、武田事務局長、協力の皆さま、参加されたプロの皆様に感謝いたします」とあいさつ。

 大会史上初!2日間で2名がホールインワン達成!

 大会史上初めてとなるホールインワンを初日、最終日と2名が達成し、第10回記念大会に華を添えました。初日は鈴木大哉プロ(フリー)がOUT3番ホール(205Y)。最終日は溝口雄太プロ(フリー)がOUT6番ホール(137Y)でそれぞれ達成。佐藤支配人よりホールインワン賞が贈呈されました。

表彰式には多くの選手が残ってくれました
菊田大会会長から優勝カップを受ける関プロ
イン18番ホールグリーン
アウト9番ホールで観戦するギャラリー
女子トップ大須賀プロは10位タイ入賞
スタッフ・競技委員で記念撮影